演歌好き:ボイストレーニング

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演歌好き:演歌のためのボイストレーニング・発声法など

演歌のための基本的な発声法・発声練習法などを演歌・歌謡曲ファンのためにまとめてみました。

演歌のためのボイストレーニング・発声法について
次のようなメニューにしています。長いのでいっぺんに読むのは大変なので「お気に入り」や「ブックマーク」に入れて時々見てください。時々見ると「あぁ」ということがありますので脳の活性化にもいいです。ぼけ防止にもなります。ここに記載しているトレーニングは歌に限らず日常の生活においても便利ですし、特に口の周りの筋肉も使うので、「何て言ってるの」と言うことがなくなりますので日常会話もスムーズにできるものと思います。

ここで出てくる用語等は、Googleで検索して見てください。表示を画像にすれば画像も出てきますのでそれで確認してください。勝手に引用すれば著作権違反になりますので。
最近は動画でもいろんなボイストレーニングがありますのでそれらも参考にしてください。
このサイト「演歌好き(えんかすき)」では演歌を歌うためのトレーニングに特化しています。それも年配の人向けの文章になっていますのでご了承ください。
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演歌好きのためのボイストレーニング 目次

 1:はじめに
 2:基本姿勢
 3:腹式呼吸について:その1
 4:腹式呼吸について:その2


 5:まずは腹斜筋(斜腹筋)を鍛えましょうね!
 6:呼吸法の練習


 7:更に呼吸筋を強化する
 8:呼吸は口からor鼻から
 9:発声練習を始める前に


10:発声の準備運動
11:口の開け方
12:鼻も開く


13:「話す」と「歌う」の違いについて
14:基本的な発声について:1
15:基本的な発声について:2


16:基本的な発声について:3
17:基本的な発声について:4
18:基本的な発声について:5


19:「声区」について
20:各「声区」の歌い方


21:言葉の処理について
22:超大切な歌い出し
23:「ハスキーの矯正」
24:「巻き舌」
25:「響きのつけ方」
26:「表現力」


27:「喋り声と歌声について」
28:「5オクターブ??」
29:最後に。「歌う」とは?(重要)


1.はじめに

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演歌(カラオケ)の「ボイストレーニング・発声法」は、科学的・医学的なアプローチがなされる以前、経験則による様々なやり方が存在していたため、いろんな所にいろんな先生がいて、茶道・華道や日本舞踊の世界のごとく多数の流派や組織があって、歌い方もそれぞれ特徴があって、どのカラオケ教室がわかりますよね。

現在では歌の研究も進み、インターネットの普及も進んで情報も流通するようになり、ある程度の教える方も習う方も共通認識ができていると思います。

演歌・歌謡曲(カラオケ)は、他の楽器と違って自分自身が楽器になるので、自分の声を客観的に判断することが難しく、どうしてもイメージに頼ることが多くなります。
しかし、この「イメージ」というのが厄介者で、同じイメージを共有できればよいのですが、実際には人それぞれで、そう簡単に一致するものではありません。

特に音は、他人には音として伝わりますが、自分には振動と音が複合して聞こえますので他人が聴いた音と自分の音とは違ったものにきこえます。皆さんも録音した声を聴いたことがあると思いますが、他人はあなたの声とわかりますが自分では違って聞こえますよね。歌でも他人が歌っているように聞こえます。そんな経験もされたことがあるでしょう。

「あの先生はこう言っていたのに、この先生は・・・」と言うことが結構あります。
複数の先生から習っている人はよく感じることだと思います。

本来演歌・歌謡曲(カラオケ)というものは本などを読んで実践してみたらできると言うものでもないようですしね。

しかし、発声を学習していく上で「?」と思うことが必ず出てきます。
そんな時にこの「「演歌スキ」の発声法について」を読んでいただき、解決の糸口を見つけていただければと思います。

ここに書いているものは、演歌・歌謡曲(カラオケ)を行う上での、ひとつのアプローチ法を書いているにすぎません。
実際には、習う方の感覚の違いによって様々なアプローチを使い分ける必要があります。
時には、ここで書いてあることを否定するような方法を用いることもあります。
また、ものすごい効果はあるけれども、危険な練習方法については書いていませんので、あくまでも参考としてお読みください。

カラオケボックスなどに行くときは一人で練習するのもいいですが、その時は必ずボイスレコーダーなど録音機を持って自分の歌を録音して自宅でのんびり聴いて、反省してください。
できれば二人で行って交互に歌いながら録音して、片方が譜面を見ておかしいところをチェックできるな環境が1番効果が上がるような気がします。(経済的にも効率的にも)一人だと曲を選んでいる時間がロスになります。(笑)この欠点と言えばお互いのおかしいところをチェックしてきちんといえるかどうかだと思います。言ってけんかになれば元も子もないですから(笑)お互い理解し得る友人と行って研鑽して感動できる歌を歌えるようになりましょう。

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2.基本姿勢

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基本姿勢で一番大事なのは「腰を安定させる」ことです。
これは歌に限らず、いろんな舞踊にしてもスポーツにしても重要なことですので今更という感はありますが、一応最重要ですので再確認の意味でも読んでください。

「腰」は、歌唱に関する筋肉の運動の要(かなめ)になります。
ここがふらふらしていると、安定した歌唱に悪い影響が出てきます。
歌っている時にどんな格好になっても、腰だけは絶対にふらふらさせてはいけません。

では、基本的な姿勢です。
まず普通に立ってみましょう。
足の開きは自分が立っていて一番楽な位置にします。
よく「肩幅」とか言いますが、それは開きすぎです。
足がくっついていても自分が楽ならそれがBESTなのです。
要は腰が安定しやすい立ち方であればよいのです。
特に女性は見た目も考えて開きすぎないよう注意しましょう。

次に「おしり」の位置。
これが腰を安定させるのに一番重要です。
なぜなら、臀筋(でんきん・おしりの筋肉のこと)が腰の支えに重要な役割を果たしているからです。

お尻を前後に動かしながら、お尻の穴(の少し前あたり)を締めます。
一番お尻の穴が締まる位置がベストポジションです。
流派によっては、いわゆる「でっちリ」にさせるところもありますが、それは余計な筋肉の緊張を強いることになるので、どうかと思います。

上半身は、とにかくリラックスさせます。
特に肩や胸に力が入らないようにしましょう。
上半身に力が入ると、発声に関わる筋肉までが力が入ってしまい、思うように動かせなくなります。
お腹の上に胸部が乗っている感覚を身につけるようにしましょう。

歌うときは「上半身はリラックス・下半身はしっかりと」です!!

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3.腹式呼吸について:その1

お腹で吸って!!
お腹の底まで大きく息を吸いましょう!!
お腹から声を出しましょう!!

まったく、変な表現です。
息が入るのはあくまでも肺です。
そして、お腹からは絶対に声は出ません。
「お腹から声を出しましょう」という言葉がなぜいけないかは後述することにして、ここでは「お腹で吸って!!」とか「お腹の底まで大きく息を吸いましょう!!」がいけない理由と、腹式呼吸の意味について書いていきます。

よく演歌・歌謡曲(カラオケ)では良い声を出すためには腹式呼吸でないといけないと言われます。
表題のように「お腹で吸って!お腹で吸って!!」と唱えている人も多いでしょう。
でも・・・本当でしょうか?
結論から言いますと、良い声を出すだけなら、ラジオ体操の深呼吸のような胸式呼吸でもできます。

技術的には難しいですが、それで歌えといわれれば出来ないことはないです。
例えば、オペラなんかで役柄上女性がコルセットを巻いてドレスを着て歌わなければならないときは、胸式呼吸で歌います。
何度でも言いますが、胸を使おうが肩を使おうが、肺に息さえ入れば良い声は出せます。
では、腹式呼吸ってなんなのでしょうか?
本当に歌うために必要なものなのでしょうか?

腹式呼吸を少しだけ解説します。
「声を出す」という行為も、筋肉を働かせることです。つまり、運動です。
ですので、必要な筋肉の運動がなければ声は出ません。

良い声を出すためには、それらの筋肉を自分の思うように動かさなくてはならないのです。
そのためには、発声に関わる筋肉をいつも動かせるように自由な状態にしてあげなければなりません。
ここで胸式の呼吸で声を出すとなると、胸で吸う筋肉と声を出す筋肉が近い位置にあるため、筋肉の連動が起こります。
胸で吸うと、胸の筋肉が固くなるのがわかります。
ちょっと胸一杯呼吸をしてみてください、どうですか胸の筋肉が動いて固くなってきませんか?
同時に声を出す筋肉も固くなってしまいます。
これではスムーズな発声は出来にくくなります。
先程、「技術的に難しい」と言ったのはこのことなのです。
ですので、声を出す筋肉から遠い位置で肺を動かし空気のやりとりが出来る腹式呼吸の方が、声を出すためにはより良いのです。

「ほらあ!やっぱお腹で吸えばいいんじゃない!!」と思った方はちょっと待ってください。
お腹では吸えません。あくまでも息が入るのは肺です。
お腹のおへその部分を膨らまして息を入れるのが腹式呼吸だと思っている人は100点満点中30点しかあげられません。落第です。

腹式呼吸というのは、肺の下にある横隔膜の収縮運動によって行う呼吸のことです。
横隔「膜」といっても、筋肉なのです。
この運動をサポートしてあげるのが、腹筋の役割です。

ちょっと考えてみてください。
お腹の前の部分だけのサポートでいいんですか?
お腹周り全体で横隔膜をサポートしてあげた方が良くないですか?

横隔膜の呼吸運動を助けるのに、お腹のおへそあたりしか動かないのは片手落ちになります。
横隔膜の運動には、腹直筋(直腹筋)・腹斜筋(斜腹筋)・背筋のサポート、つまりお腹周り全体でのサポートがあった方が、よりスムーズな呼吸に繋がります。
お腹のおへそあたりしか動かないのは腹直筋(直腹筋)だけのサポートになってしまい、また、腹直筋(直腹筋)が積極的に動くことによる発声器官への悪影響も起こります。

腹式呼吸は、横隔膜の収縮運動をお腹周り全体の筋肉が「自然に」サポートする呼吸法だということです。

腹式呼吸をマスターしているからといって、歌う度に大きく深く吸っている人は、「わざわざ無駄なことをやってお疲れ様です!」としか言いようがありません。
なぜかと言いますと、肺いっぱいに息を入れたからといって、その息を歌のために全部使うことはまずありえません。
大体三分の一以上の息は肺に残ってしまいます。
その残った息はどうなるのでしょうか。
息の中の酸素は血液に取り込まれてしまいますので、二酸化炭素だけが残ります。
肺の奥の方に残った息は容易には吐き出されないため(歌うくらいでは無理です)、いらない息は肺に残ったままになります。
その状態でまたいっぱい息を吸おうとすると二酸化炭素だけが残りますね。
この繰り返しになります。
つまり、歌っていくうちにどんどん肺が取り込める息の量が少なくなっていき呼吸が浅くなっていきます。

歌うために必要な息の量は、実は大したことがありません。
要は効率の問題なのです。
ですので、よく歌うときに意識的にお腹を縮めて歌う人がいますが、実際の歌唱では無意味です。
基本的な流れが出来ているならば、あとは体が勝手にやってくれるので意識する必要がありません。
歌唱における呼吸法というのは、「良い声を出すためのひとつの道具に過ぎない」と理解してください。

腹式呼吸はボイストレーニングの練習法の中でも基本となるものです。
腹式呼吸では、横隔膜がぐっと下がって肺が広がるので、多くの息を必要とする演歌の歌唱方法では必須と言えます。
歌に限らず、役者やアナウンサー、声優など声を使う仕事では必須と言われるほど重要な物になります。

ちょっと腹式呼吸の練習をしていきましょう。
息を吐ききることを意識して練習してみてください。

まあ、あまり深く考えないで呼吸と歌をスムーズに歌えるようにすることがなにより大切です。

4.腹式呼吸について:その2

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腹式呼吸は・・

1:横隔膜が呼吸をする際に行う収縮運動をお腹周り全体の筋肉が「自然に」サポートする呼吸法である。
2:良い声を出すためのひとつの道具である。ということはお分かりいただけましたか?
早速、腹式呼吸の練習法を!!と思ったのですが、もう少し腹式呼吸について学習しましょう。

まずは、復習から。

腹式呼吸の利点は発声器官の柔軟性を確保するためです。
(これは医学書を見るしかないのですが、発声器官と呼吸筋は、密接な連動性を持っていると覚えておきましょう。)
なぜ、胸の筋肉を極力使ってはいけないかというと、胸の筋肉は、発声器官の筋肉に連結していて大きな影響を及ぼしてしまうからなのです。
例えば、ラジオ体操の時みたいな深呼吸のやり方をそのまま歌うときにもやると、筋肉の緊張により発声器官の自由が奪われます。
それを回避しながら美しい声を出し続けるのは至難の業なのです。
かなりの高級テクニックが必要です。
そんな技を覚えるくらいなら、腹式呼吸を覚えた方が遥かに楽なのです。
だから腹式呼吸を使った方が良い声を出すためには、より良い方法なのです。

ここまではよろしいですか?
では、次に行きましょう。

腹式呼吸において初期段階で意識しなければならないのは、横隔膜をサポートする腹直筋(直腹筋)・腹斜筋(斜腹筋)・背筋です。

ここで問題なのは、お腹のおへそ辺りにある腹直筋(直腹筋)です。
この筋肉は胸筋と連動しやすい性質を持っており、腹直筋(直腹筋)だけを使った呼吸をすると、いっしょに胸筋も動いてしまうという欠点があります。
胸筋が動いてしまうと、連動して発声に関わる筋肉にも影響が出てきますので、腹式呼吸の意味がありません。

「腹筋での呼吸練習」とかいって、手をお腹のおへそ辺りにおいて息を吸う時膨らませるような練習だけをやるのは間違いです。(間違いだと思いますね。(笑))
「息を吸う時お腹を膨らませるんだよ」という言い方をしてはいけないのです。
必ず、3つの筋肉を均等に意識させるような練習をしていくべきです。(練習をしてください。(笑))

他にも、鍛えた腹筋の証明とかいって、人をお腹の上に乗せ膨らませるといったパフォーマンスをする人がいますが、歌唱にはまったく関係ない行為だと思います。

同様に、息を一気に吐き出す練習はOKですが、息をいっぱいに吸わせる練習は絶対にダメですね。まったく意味がないと思います)

そもそも歌唱には大量の息は必要としません。
更に、息を一杯吸おうとすると呼吸にかかわるすべての筋肉が過緊張してしまい、発声器官の筋肉及び呼吸筋の自由を奪ってしまいます。

間違っても「息を一杯吸って」と言ってはいけません。
呼吸筋の練習は反応力・弾性・伸縮性・敏速性を高めるためにやるものなのです。

では、どうすればよいのでしょうか。
呼吸の練習法について考えていきましょう。

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