今回は、演歌の楽譜に載っている唄い方記号について説明します。
楽譜をよく見るといろんな記号がありますが、演歌の楽譜には特別な唄い方の記号がありますのでそれを説明します。
一般に歌を歌って楽しむために音楽演奏だけを流す歌詞付き画像システムを「カラオケ」と呼んでいますね、歌詞を見ながら歌うだけでなく、画像も楽しめるというのがカラオケの楽しみだともいえます。
演歌の時代は終わったなどという人たちもいますが、今でもカラオケスタジオは主に年配者の方が多くてほとんど演歌ばかりです。
楽譜片手にひとりカラオケも結構いらっしゃいます。
どちらかといえば、演歌は年配者向けとはいえ、もちろん、若い人でも演歌が好きな人もいれば、年寄りでもJ-POPなどが好きな人も多くいます。
「演歌」を歌うとき、人々は現実世界では決して叶わぬ恋や愛を、せめて歌の世界で成就し、見果てぬ夢や感動の世界に浸るのです。
カラオケは、ある意味、自己満足の世界なので、自分に合った曲を歌うというのがそれぞれのスタイルと思います。
ただ、自己陶酔といってもそこには聴く人がいるのであまりにも原曲とかけ離れていては誰も聴かなくなってしまい、本来楽しいカラオケが、楽しめなくなってきます。
そのためには、やはり多少なりとも唄い方の勉強をすれば良く聴かせることができ、それを聴いた人がまた勉強してお互い歌の向上に努めれば惚けなく演歌好きの究極の目標である「ピンピンコロリ」で生涯を全うできると思います。
では、本題にはいりまして、
唄い方記号
記号 | 摘要 |
○ | 間 |
̴ | こぶし(小節) |
∨ | ブレス(息つぎ) |
⤴ | しゃくって(シャクリ) |
⤵ | 降ろして(フォール) |
- | 音を伸ばし気味に |
( | 音をポンとかぶせて |
・ | 息を切って |
▼ | 切るような切らないような感じで |
↺ | 音を投げ捨てて |
↗ | 押して |
∞ | 節回し |
↑ | 音をポンとおいて |
↓ | はずんで |
≪ | 徐々に幅を持たせて |
≫ | 徐々に縮めて |
h | 余韻で |
〉… | たたみ込んで |
∪ | 音を持ち上げて |
↷ | 深くしゃくって |
・〉 | シンコベーション |
> | アクセントを振って |
〜 | グリス |
ℓ | 巻き舌で |
㋓ | 演歌の押しで |
これらの記号は、すべての楽譜にはついていません。なので、楽譜に自分で書き入れるのが勉強です。それを見ながら覚えて発表してください。
ずいぶん唄い方が変わると思います。
参考にPDFファイルにしたものがありますので、これを印刷して楽譜に書き入れてください。
楽譜はカラオケファンや歌の手帖、プリント楽譜をご利用ください。
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