演歌以外:大人も楽しめる「せつない動物図鑑」という今話題の絵本です。

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今日紹介するのは、大人でも楽しめる「せつない動物図鑑」という絵本です。

「カンガルーはけんかに負けるとせきをする」、「タコには友だちがいない」、「ハトはめんどくさいことを先のばしにする」、「トカゲは自分のしっぽを食べる」、「シマウマはひとりで寝られない」、「カバは好きな子におしっこをかける」、「アリが寝るのは1日に16分間だけ…。」などなど動物たちの「せつない真実」をイラストとともに紹介していて、クスッと笑えて、ちょっぴりためになる。そんな、大人でも楽しめる絵本です。

生きていくのは、たいへんだ。と思わせるような内容もあります。

 

著者は、ブルック・バーカーさんという方で、現在はオランダに住むイラストレーター兼コピーライターで、ウェブサイトで連載していたものを初の著書にまとめた絵本です。昨年に米国で出版されたが、すでに韓国や中国、フランス、ドイツと世界各地で翻訳されています。

ブルック・バーカー

作家、イラストレーター、コピーライター。初の著書である本書が、ニューヨーク・タイムズ紙とロサンゼルス・タイムズ紙のベストセラーリストに載り、世界各国で翻訳出版された。イラストレーターとしての活動は幅広く、コカ・コーラやナイキの広告制作などにも参加。現在は夫とともにオランダのアムステルダムに住んでいる。

「せつない動物図鑑」の紹介

突然ですが、生き物たちのこんな「せつない」真実をご存じですか?
◎ ワニの脳はオレオより軽い
◎ ゾウはジャンプができない
◎ サイは悲しそうに鳴く
このような、生き物のせつない側面を紹介した書籍「せつない動物図鑑」が話題沸騰中。仕事の雑談ネタに、夏休み中のお子さんに、飲み会のつかみに……思わず誰かに話したくなること間違いなしです。

ダイヤモンド社の担当編集者、金井弓子さんが「動物の雑学が好きで、サイトを巡回していて見つけた」米女性ライターのサイトが書籍化され、翻訳出版を企画。原題の「SAD(悲しい)」を多面的な「せつない」と訳し、「112の生き物のクスッと笑えるびみょうな真実」を紹介した。

児童書として出版したが、読者層は子供と、20~30代の女性や70代の男性など大人が半々に。女性は「めちゃ癒やされた」、70代は孫との会話のツールにしたとか、「人生に重ねて読みました」。

「仕事や勉強でじんわりしたプレッシャーがあるなか、生き物の失敗する姿や情けない一面に、おもしろさや親しみも感じてもらえているのでは」と金井さん。

本書では、味のあるイラストに添えられた吹き出しも魅力で、冒頭のカンガルーには「きみ、強いね、ゴホッ…」とある。さて、せつない人間としては、何とつぶやきますか-。(ダイヤモンド社・1000円+税)(三保谷浩輝)

日本版は、発売2カ月で8刷21万部のヒットになっていて、翌週には増刷が決まるほど評判を呼んでいるそうです。
原書はどちらかといえば大人向けですが、子供にも親しめるようにと、すべての項目に大きさや生息地などの図鑑データを付記しています。
イラストの一言吹き出しも、日本向けに書き換えたていますので楽しく読めます。

本の中からいくつか紹介しますね。

1. ワニの脳はオレオより軽い!

平均的なワニの体重は、180kgもあります。でも、脳の重さはわずか8~9gしかありません。

一方で、オレオ1枚の重さは10gもあります。

2. ラッコといっしょに泳ぐと、人間は1時間で死ぬ!

ラッコが泳ぐ海の水は、氷よりも低い温度です。ふつう水は0℃で凍りますが、海水は塩分をふくむため凍りません。

もしここで人間がつかっていたら、寒すぎて1時間で死にます。

3. ネズミにはほかのネズミの悲しみがうつる!

ネズミは、とても空気が読める動物。ある研究では、近くに元気がないネズミがいると、まわりの元気なネズミまでじっと動かなくなりました。

しかも、ネズミどうしが顔見知りの場合、さらに相手の変化に気づきやすくなったのです。

4. 一匹狼は遠吠えをしない!

オオカミが遠吠えするのは、なわばりを守ったり、むれのなかまに呼びかけたりするため。まれにですが、お祝いや、ひまつぶしで遠吠えをすることもあるようです。

むれから追い出された一匹狼には呼びかける相手がいません。そのため、しぜんと遠吠えをしなくなるのだそうです。

5. コボウシインコは、好きなメスの口にゲロを流し込む!

コボウシインコは口と口でキスするという、ほかの動物にはないとくちょうをもつことで有名な鳥です。

ただ、キスといってもロマンチックな雰囲気はゼロ。なぜならキスの目的は、オスがメスの口にゲロを流しこむことだからです。

6. タコには友だちがいない!

タコはひとりでくらし、いつも海底の岩の下にある隙間にひそんでいます。ちょうどよく転がっているつぼとかビンとかを見つけた場合、その中に入りこんで家にすることも。

唯一外に出るのは、えものを狩るときだけです。

7.ワオキツネザル出世のカギは“におい”だった!

ワオキツネザルが生きているのは、とにかく“におい”が物を言う世界。たとえば、自分たちのすみかのまわりの木などににおいをこすりつけ、なわばりをしめします。
いちばんくさいメスがむれのボスとなり、メスどうしでなわばり争いもします。
じゃあオスは何をしてるかというと、手首から出るくさい液をしっぽにぬりつけてふり回し、くさいほうが勝ちの“におい合戦”をしているそうな。ちなみに、この戦いは1時間続くこともあります。


こんなマメ知識が「せつない動物図鑑」には112個も楽しいイラストとともに載っています。

ちなみに私が好きなお話は、「オンチなクジラは迷子になる」という「えんかすきのカラオケ好きには笑えない?エピソードです。「カラオケが苦手」では済まされないお話です。

これは、世界でいちばん孤独なクジラの話。

1989年、北太平洋でひとりぼっちで歌う、迷子のクジラの音声が観測されました。かれがひとりになった原因は、オンチだったこと。
クジラは歌でなかまと会話をするのですが、かれの声は、ほかのクジラよりもずっと高かったのです。
いくら歌っても、ほかのクジラは耳をかしません。
おまけに、オンチのクジラはほかのクジラが通らないルートに迷いこんでおり、偶然なかまに出会うチャンスもないのです。かれの声はたびたび確認されているものの、その姿はまだ、誰も見たことがありません。

迷子のクジラの正体は?

誰も見たことのない謎のクジラは、シロナガスクジラかナガスクジラの可能性が高いといわれています。体長は20mほどもあり、迷子にしてはずいぶんな大きさですね。

 

子どもだけでなく、大人も癒されるかわいい本。この本を片手に動物園に行けば、いつもの動物園がいままで以上に楽しめそうですね。

仕事の雑談ネタに、夏休み中のお子さんに、飲み会のつかみに……思わず誰かに話したくなること間違いなしです。子供はこういった話が大好きなので、一回でその動物を覚えてしまいます。動物に対する興味が広がり、楽しい絵本だと思います。