今日の話題は「ユーモア」についての話題です。「ユーモアと笑いの違い」など人との会話の中に「笑いとユーモア」を取り入れてみましょう。
人は、本当に深い悩みや苦しみの中にあるとき、冗談を言ったり、笑う気持ちや元気すら失ってしまいますよね。
深刻な悩みの中にある時、心配事があって夜も眠れない時、辛くて苦しい時、
たとえ誰かと一緒にいたとしても、冗談を言う元気がありますか。
ユーモアあふれる言葉を発して、笑いをとって、アハハハと声を立てて笑うことができますか。
楽しいことや、愉快なことがあって、笑えるということ。
友人や家族と、冗談を言ったり、ユーモアやギャグをかまして、笑いあったりすること。
笑いすぎてお腹が痛いほどに、楽しいひと時が過ごせるということ。
こうした時間を持てることも、幸福なる人生の一部ではないかと思います。
■サウスウエスト航空
サウスウエスト航空はユーモアを大切にしています。
「お客様を笑わせなさい・・」
という社訓、ミッションステートメントなんです。
サウスウエスト航空の機内アナウンスに
「当機は禁煙になっておりますが、翼の上のラウンジは利用できます」
など、アナウンスでいうんだそうです。
修学旅行の飛行機が乱気流で揺れたそうなんです。
そしたらパイロットの一番偉い人が出てきて、
「今の揺れ方はどうでしたか?もっと揺らしましょうか?」
って言ったそうです。
それで笑って着いたんだそうです。
なるほど、そうやって収益を上げている企業はユーモアが盛り沢山なんですねぇ~
要は職場が明るいってことなんですよねぇ。
暗いところには伝説のサービスなんかは無理です。
もうスタッフみんなが明るい・・・
とにかくみんなが笑顔で働いている。
そんな職場作りをしていかなければいけませんね。
つづいてユーモアのセンスがある言葉たちを集めてみました。
■ハーブ・ケレハー
“ライバル会社の宣伝文句をうっかり使用。
「業務停止命令」 を出されそうになり、それに従うか、法廷で争うかの岐路に立たされました。しかし、驚くべき方法で決着をつけ、世間の注目を浴びました。その方法とは?
相手のスティーブン航空の会長に、広告の権利をかけた、「腕相撲」 の勝負を挑みました。ダラスのスタジアムを貸しきり、両者の社員を観客席で応援させ、マスコミを呼んで開催。結果は、完敗したものの、両者にとっていい宣伝になり、相手会社とのわだかまりもとれ、一件落着。”
■孫正義
“髪の毛が後退しているのではない。
私が前進しているのである。”
■姉 vs 妹
(霊柩車を知らない妹)
姉に「あのキラキラした車どうしたら乗れるのかな?」
と聞いたら「大丈夫。誰だって乗れる」と
返ってきてびっくりしました
■矢沢永吉 vs 野次
“ある日、野次に対して永ちゃんは「構わない方がいいよ。あいつ、明日、会社で“俺、矢沢と話した”とか言うんだぜ」と言ったのです。場内は爆笑で、その日はそれから、野次は飛ばなくなりました。”
■「かしま」艦長
“2000年7月4日、20世紀最後のアメリカ独立記念日を祝う洋上式典に参加するため、多くの艦艇がニューヨーク港に集まりました。
翌日の5日、英国の豪華客船「クイーンエリザベス号」が入港してきましたが、急流に流された客船は、海上自衛隊の自衛艦「かしま」の船首部分に接触してしまったのです。
着岸した「QE」からすぐに、船長のメッセージを携えた機関長と一等航海士が謝罪にやってきました。そして相手の謝罪に対応した「かしま」艦長はこう答えました。
「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。 それよりも女王陛下にキスされて光栄に思っております」”
■麻生太郎 vs 国連の同時通訳機器
“国連での一般討論演説の最中に同時通訳機器の故障を伝えられた麻生首相は、すかさず
「メード・イン・ジャパンじゃないからこうなる」
と英語で切り返し、会場は大きな笑いと拍手に包まれた”
■世界が燃え尽きる日
「なぜ軍隊をやめた?」
「いやになったのさ」
「そんな人間が増えたらどうなると思う?」
「ずっと住みいい世の中になると思うよ」
■バナード・ショー vs 女優
“「あなたの才能と私の美貌を合わせた子供が生まれたら、すばらしいことだとは思いませんこと?」
「キミの才能と私の容姿を受け継いだ子供が生まれたら、どうするんだい?」”
■エイブラハム・リンカーン vs 他国の外交官
“外交官:
大統領! あなたは自分の靴を自分で磨くんですか?
リンカーン:
そうだよ。君は誰の靴を磨くんだね?”
■ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト vs モーツァルトのファン
“ファン:
モーツァルト、交響曲を書こうと思うのです。どのように始めたらいいか、教えてくれませんか?
モーツァルト:
交響曲は非常に複雑な形式の音楽です。多分、もっと単純な音楽から初めて、それから交響曲へ進むといいでしょう。
ファン:
でもあなたは8歳の時から交響曲を書いていましたよね?
モーツァルト:
ええ、でも私は誰かに作り方を聞いたりしませんでしたよ。”
■ウィンストン・チャーチル vs ベシー・ブラドック
“ベシー・ブラドック:
ウィンストン、あなた酔っ払っていますね!?
チャーチル:
あなたは正しいよ、ベシー。そしてあなたはブサイクだ。しかし明日の朝になればどうだろう、私はしらふになる。そして君はブサイクのままだ。”
■ジョン・バリモア vs 女性用の浴室に入っていた女性
“女性:
何をしているんですか! ここは女性用ですよ!
バリモア:
ああ、奥さん、こいつのことですか。
(股間に手を当てて)”
■田中角栄 vs 大平正芳
“交渉二日目の夜、中国の強い姿勢に接して食欲すらなくしている大平と官僚たちを前にマオタイを飲み干し
「大学出たやつはこういう修羅場になると駄目だな」
と笑って見せる。
さすがに大平が感情をむき出しにして
「じゃあ、明日からどうやるのだ」
というと、田中はニヤリと表情を崩し
「明日からどうやって中国側に対案を作るかなんて、そんなことを俺に聞くなよ。君らはちゃんと大学を出たのだろ。大学を出たやつが考えろ」
これで部屋中が笑いに包まれた。”
■ヒラリー・クリントン vs ビル・クリントン
“ビル:「ヒラリー、僕と結婚してよかったね。もし彼と結婚していれば、今頃君は、田舎のガソリンスタンドのおカミさんだ。」
ヒラリー:「何を言うの、ビル! もし私が彼と結婚していたら、彼がアメリカ合衆国の大統領になっていたはずよ」”
■レディー・ガガ vs 友達
“友達:「将来Googleで働きたい」
ガガ:「そこで検索される人になりたい」”
■先生
“勉強が嫌な生徒が先生に聞きました。
「先生、こんなことして将来何の役に立つんてすか?」
「じゃあこんなことも出来ない君たちは将来何の役に立つんですか?」”
いかがですか?少しはユーモアの使い方がわかりましたか?
私は最後の「先生」好きですね。一本取られたという感じです。
田中角栄さんはユーモアのセンスがあって面白い政治家ででしたよね。もう、田中角栄さんみたいな政治家は出ないでしょうね。いまだとSNSとかでたたかれるでしょうね(笑)
ものの本によれば、ユーモアとは、Human(ヒューマン:人間)が変化してHumour(ユーモア)になったと言われているそうです。
だからユーモアには、単なる滑稽なおかしさではなく、人間的な滑稽さやおかしさの意味が込められているそうです。
つまりユーモアには、人間の生活のなかににじみ出る矛盾やおかしさを、寛大な態度で、笑い飛ばして、楽しまなければなりませんね。
しかし残念ながら、ユーモアとはセンス(才能)も必要ですね。
しかも誰もが平等に持っているたぐいの感覚ではありません。
どんなに苦しい時でも、ユーモアのセンスさえあれば、人は豊かな時間を過ごすことが可能になるのではないかと「えんかすき」は勝手に思っています。
ひとりのユーモアを解する人間がそこに存在すれば、その人間のまわりすべてが明るくなりますよね。辛く苦しい時、ユーモアは、まさにオアシスのような役割をはたしてくれると思います。
茂木健一郎の名言の中に、ユーモアの大切さというものがあります。
笑いも創造性の大切な要素である。ユーモアのセンスを持ってものごとを見ることは、心をやわらかくして、固定観念にとらわれないようにしてくれる。
笑いは“能力”ではなく“技術
「ユーモア学」とは?
ユーモア学はちゃんと海外では確立された学問だそうです。
ユーモア学のみをやっている人は少なく、携わる人は実は医療関係の人が多いそうです。
医者、薬剤師など医療関係者は笑うことを健康の為と考えていますし、免疫を高めるための“薬”として考えられています。
医療だと、例えば笑うことによって痛みが軽減できるというデータや痛み止めの代わりに笑うことを推奨するケースがあったり、一日20分笑うとガンの予防効果があるという研究データもあるようです。
ストレスを貯めないためにも笑いは効果的だと言われていますよね。
そのほかにも、心理学、社会学、いろいろな分野の方がユーモア学に携わっているそうです。
国際化が進む日本はユーモアが必要
日本では聞きなれない学問ですが、海外に比べて日本はユーモア学の後進国だという。
「海外で、日本人は笑わない、とよく言われますね。
「ジョークを言わない」「日本人は笑っているように見えない」と。
パブリックイメージとして日本人は笑わない人たちと思われているんですね。
そして、実際に笑う機会が外国と比べて少ない。
今まで日本にはユーモアを学問的に捉える人がいなかった。
ある意味「真面目」とは正反対のことだから、研究に値しないと思われていたのかもしれませんね」
その理由に、日本の文化があるようです。
「昔は基本的に日本人だけで暮らしていたから、無理に笑わせる必要がなかった。
お互い信用できるし、この人怪しいなと思う必要もない。
常識も価値観も一緒の人たちで成り立っている国だから、昔は衝突が少なかったんです。
一方、ジョークを飛ばす、陽気で明るいイメージのあるアメリカ、オーストラリアのような国は移民が多く価値観・文化の違いから人が衝突しやすい傾向にあります。
ちょっとしたことで人種差別になってしまいます。
悪気なく言ったことで人を傷つけてしまうことを避けるために、たくさんジョークを言うんです」
日本には長年ユーモアの需要がなかった。
でも最近は日本社会にも「グローバル化」「ダイバーシティ」「多様性」といった考え方がたくさん入ってきています。
個性が増えることで衝突の可能性が増えている今、笑いが必要になってきています。
ユーモアは”能力”ではなく「技術」
まず、大前提として、ワハハという身体的な笑いと、ユーモアは別のものだといいます。
日本語にはユーモアに値する言葉がないのです。
文化というものは、こだわりがあるものは単語をたくさん用意するものです。
海外ではComedy、laughter、humourなどお笑いを表す言葉がたくさんあります。
日本語ではすべて「お笑い」。
現象の「笑う」に「お」を付けただけです。
わははという“身体的な笑い”も、“ユーモア”も「笑い」という一単語で網羅しようとしています。
逆の例を出すと、サバ、アジ、サンマはほとんどの国では「サーディン」でひとくくりにされています。
現象としての“笑い”と“ユーモア”は別物です。
人は、ユーモアの結果として笑います。
アハハって笑わないユーモアもあるんです。
心がくすぐられるものがユーモア。
職場で使えるユーモアはそっちいでいいのです。
職場でがははと笑うわけにはいかないですからね。
くふふって心が笑うのがユーモアです。
「人を笑わせるのはコメディアンしかできないけれど、ユーモアを使うのは誰でもできる」と、アメリカでは言われています。
心を笑わせることは技術や考え方でできるんです。
ユーモアは“先天的な能力”ではなくて、“技術”。
日本では面白い人のことを「一部の特殊な才能を持って生まれた人」と思っている人が多いのですが、それは間違いで、実はコミュニケーションの技術なんです。
アメリカ人が全員面白いわけではなく、技術として身に着けている人が多いのです。
ユーモアは学べば身に着けることができるものなんですね。
ユーモアの定義は「常識からの逸脱」
「がはは」ではなく、心を動かすのがユーモアだといいます。
国際ユーモア学会でも認められているユーモアの定義があります。
それを一言で言うと「常識からの逸脱」です。
笑いを極めた人は「普通からのズレ」とか同じようなことを言いますね。
普通じゃないことがユーモア。
普通に考えたり、普通だとユーモラスになれない。
普通じゃない別の切り口で見ることがユーモアとして大切なんです」
ユーモアとは 深刻な空気を和ませるもの
深刻な話ほどユーモアを交えたほうがいい。
究極の例ですと、人が死ぬときは本当は笑いたい。
世界では死に関係するジョークがものすごくたくさんあるんです。
なぜなら死は嫌なこと、悲しくて避けたいものだから、笑い飛ばしたいんです。
死までいかずとも、空気が気まずいと思ったら、ユーモラスな一言がアイスブレイクになります」
「ユーモアは思いやり」
例えばスピーチや人前で話す時には多少ジョークを入れないと、いい話だったとしても退屈じゃないですか。
退屈な時間を強制するのは申し訳ないと思う。
ユーモアを使わないのはある意味、意地悪なことかもしれません。
やらなくたっていいことですけれど、ところどころ笑えるほうが「親切」です。
みんな大爆笑をしたいワケじゃない。
リラックスしたり、安心できたり、心が緩んだり…それが今必要だと思います」
「逸脱することがコミュニケーション上でも大事だし、それがないと話を聞いてくれません。
大笑いさせなくてもいい。
少し心が動くだけでいい
ユーモアは衝突を避け、心を和ませるための「思いやり」
ユーモアのルール
①ユーモアとは、独りよがりであってはいけない。
②人を傷つけてはいけない。
③人をバカにしてはいけない。
④人を悲しませてはいけない。
⑤人を差別してはいけない。
つまり常にまわりの人のことを考えた上でなければ、せっかくのユーモアも周囲の人を、むやみに傷つけて反感を招いてしまうことにもなりかねませんね。
その意味では、ユーモアとは、一種の人に対する気づかいですね。
秋の夜長でもないのに、最後まで読んでいただいてありがとうございます。明日から楽しい会話をぜひ楽しんでください。