演歌以外:感動する話「無言のスピーチ」

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今日のお話は、トヨタグループの創始者“豊田佐吉(とよださきち)”さんの「無言のスピーチ」というお話です。

豊田佐吉さんが、晩年になってからのことです。

これまで発明を助け、協力してくれた人びとを東京に招いて、お礼の会を開いたことがありました。

そのとき、挨拶に立った佐吉は、いつまでたっても何も言わないのです。

挨拶をしようとしても、言葉が出ません。

ただ唇をふるわせているだけでした。

まわりの人たちは、

「わかった!わかった。

もういいから、座ってください。」

と、やさしく佐吉翁の肩をだいて、席につかせました。

みんなは、その無言の挨拶に、深く心をうたれました。

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この豊田佐吉さんの「無言のスピーチ」には胸が熱くなりますよね。

トヨタの創業者、豊田佐吉さんが晩年、お世話になった協力者の人たちを招待し「お礼の会」を開き、いざ挨拶にのぞんだら言葉が出てこない。
それまでの感謝の思いが込み上げてきて声にならず、結局「無言のスピーチ」に終わりましたが、どんな名スピーチよりも参加者たちの心を強く打ったそうです。

言葉は無くとも伝わるものなのだと思いました。

そもそも、このお世話になった方をお招きして「お礼の会」をするのですから、恩や感謝というものをいつも持っていたのでしょうね。

成功している人の共通点は、恩を感じ、恩を返せる人なのだと思いますね。

何かをプレゼントされたときに、大げさに喜ぶ人は、「またこの人にプレゼントしたい」って思われるのだそうです。

喜びの連鎖なのでしょうね。

そうやって、また誰かを喜ばせたり、してもらった恩を返すっていう連鎖は、気付いたら「幸の道」になるのでしょうね。

恩を感じ、恩を返せる人でありたいですね。

豊田 佐吉(とよだ さきち)

1867年~1930年

国産初の動力織機など特許84件・実用新案35件を誇る「発明王」、経営者。豊田自動織機の創業者。ボディを木製にし、外国製の10分の1以下のコストで造れる自動織機を考案。製造コストを下げることで、日本の繊維産業に世界規模で競争できる基盤を与えた人物。また、豊田自動織機の自動車部門が独立しトヨタ自動車となった。長男の豊田喜一郎がトヨタ自動車を創業

トヨタで教えられた先達の教訓17.18.19.20.21|元トヨタマンの目

https://news.aperza.jp/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%81%A7%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%85%88%E9%81%94%E3%81%AE%E6%95%99%E8%A8%9317-18-19-20-21%E5%85%83%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%B3/より引用

17.実地最優先・現場主義・論より実践(豊田喜一郎氏)
父とあることについて議論し、私の方が勝った。すなわち、「実行してみる価値なし」と判断した。
その時、「とにかくやってみよ」と言われたので、やむをえずやってみた。
それが私の予想を裏切って良い成績を示したことがあり、これからもう議論を先にすることをやめた。

18.お前は何もせずに工場に立っておれ(豊田喜一郎氏)

(解説)
入社したばかりの斉藤尚一氏に、仕事を覚える一番の早道を教えてこう言った。

19.技術者は実地が基本(豊田喜一郎氏)
一日中一度も手を洗うことなくして、食事をなし得る技術者では、日本工業の再建は覚束ないであろう。

(解説)
昭和22年5月の創業以来の累計生産10万台を祝った式典での挨拶

20.手を汚さんで仕事ができるか(豊田喜一郎氏)

(解説)
ある日、工場をまわっていた喜一郎氏は、一台の研削盤の前に足を止めた。
「とうもうまくいきません」と首をかしげる作業者。
喜一郎氏はいきなりワイシャツの袖をまくって、油の中に手を突っ込み、どろどろの油カスをつかみ出すと、ピシャッと床に投げつけ一喝した。

21.誠実さのこもった良い車に言葉はいらない(豊田喜一郎氏)
車の良し悪しというものはカタログだけではいけない。
ユーザーはこの車は良いということは肌で感じている。
はったりでは駄目です、本当に物が良くなくては。
そのためには、発売までによくテストし、よく乗って自信を持って出さなくてはいけない。
言葉の違う世界のどの国へ行っても、誠実さのこもった良い車は無言のうちにユーザーが認めてくれます。

豊田佐吉の名言

その大きな未開の宝庫は、早く扉を開けてくれと中から叩いて呼びかけている。

障子を開けて見よ、外は広い。

金は借りやすいところから借りてはいかん。慎重な貸し手は相手の人格を見て、仕事の内容を検討する。そんな人は、こちらが悪くなるとさらに金をつぎ込んでくれる。その反対に、安易に金を貸してくれる人は、こっちが一番金が欲しいときに返済を迫ってくる。

百忍千鍛事遂全
「百の苦難を耐え忍び、千の訓練で鍛えれば、目標を達成することができる」という意味の言葉

男は、四の五のいらぬことを考える必要はない。志を立てた以上、迷わず太い一本の仕事をやり抜け。

人間のやったことは、人間がやれることの100分の1にすぎない。

一日働かざれば、一日食わず。

仕事は人がさがしてくれるものではなく、自分で身付けるべきものだ。
職は人が作ってくれるものではなく、自分自身でこしらえるべきものだ。
それがその人にとっての、本当の仕事となり、職業となる。
とにかくその心掛けさえあれば、仕事とか職業とかは無限にあるといっていい。

いくら儲けたいの、いくら儲けねばならんのと、そんな横着な考えでは人間生きてゆけるものではない。

わしは他人よりよけいに創造的知能に恵まれているわけではない。
すべて努力の結晶だ。
世間は、その努力を買ってくれないで『天才だ』と言って片づけてしまう。
私には遺憾千万。

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厳しい中に、温かさとやさしさを感じますね。