今日のお話は、「「エジソン流」悩みの解決方法」についてのお話しです。
今日は、「蓄音機の日」だそうです。1877年のこの日、蓄音機を発明したエジソンがその特許を取得した日で、記念日になったようです。
「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」の名言で知られるトーマス・アルバ・エジソン(1847年~1931年)。
生涯におよそ1300もの発明をしたと言われる発明王・エジソンの伝記を、幼いころ夏休みに読まれた方も多いのではないでしょうか。
今から138年前の1877年(明治10年)。
前年にグラハム・ベルとの電話機開発競争にやぶれたものの、世界初の音の記録&再生に成功したエジソン。
このとき、蓄音機の歴史が始まりました。その最初の姿は、円筒に錫(すず)のシートを巻き付けた「ティンフォイル機」。
童謡「メリーさんの羊」が錫箔に録音され、見事再生することに成功したのです。
そもそも音の正体は空気の波(音波)。
音は波長として伝わる性質を持っているので、この波長を記録することができれば、自由に再生することができるという原理にもとづいた発明だったのですね。
電気を使うことなく、美しい音楽を奏であげる蓄音機。東日本大震災後の避難所でも、ときにその音色が響きわたり、多くの人の心にほのかな明かりを灯したと聞きます。
かすかな雑音は、その時代の空気そのままを封じ込め、録音されたためですね。
懐かしく温もりある蓄音機の音色を聴けば、きっと、過ぎ去った時間へ、タイムスリップしたような気持ちになることでしょう。
そんな天才、エジソンは悩みがあったのでしょうか?
悩みの解決方法を、エジソンが教えてくれています。
人生は希望に満ちている一方で、悩みの連続でもある。
仕事も同じだ。
成功のチャンスがある一方で、困難な状況が毎日のように起きる。
悩みや困難にぶつかった時、私たちはどうすればいいのだろうか。
飲酒などの享楽に走ることで憂さを晴らす人もいる。
だが、享楽は問題をつかの間忘れさせてくれるだけで、問題そのものを解決してくれるわけではない。
享楽にふける間に問題が大きくなる場合も多い。
エジソンは、働くことで逆境を乗り越えた。
こう振り返っています。
「困難な苦しい時、自分は気分を変えることに努めた。
そして困ったことから念を外すためにも、人一倍働いた。
悩みの解決には、仕事が一番の薬であった。
決してお酒では問題は解決できない」
何があろうとも逃げないのがエジソンの流儀だった。
実際、問題に直面すると、エジソンは次々と解決策を発案した。
問題が解決するか、もはや絶対に無理だとわかるまで解決策を考え続けた。
問題を解決する方法は、問題に立ち向かうこと、逃げないこと。
お酒に逃げても、遊びに逃げても、根本の解決にはなりません。
例えば経営に行き詰ったとき、例えば人間関係で問題を抱えたとき、例えば思うように結果が出ない時。
逃げて解決するでしょうか。
掛け算を覚える所で行き詰っている子どもが、あきらめて英語の勉強をしても、掛け算が解けるようにはなりません。
一生掛け算を覚えない覚悟があるなら覚えなくてもよいでしょう。それ以外の場合は逃げても問題の解決にはなりません。
経営が行き詰ったとき、もうどうなっても構わないのであれば、酒浸りも良いでしょう。
人間関係も、その人とは一生関係を持たないのであれば、修復する必要もありません。他の人と仲良くすれば良いでしょう。
解決したいか?したくないか?
どちらが正解ってわけではありません。
世の中には理解できない人もいますし、思うように結果が出ないときもあります。
ただ、やれるだけやって、自分が納得するのであれば逃げるのも一つの手段ですが、精一杯頑張らずに逃げるのは、逃げ癖がついて「人のせい」にする人生を歩むことになります。
雨が自分にだけ降らないように、困難も悲しみも自分にだけ降りかかっていると思っちゃいけない!
みんな色々あるけど頑張ってる。
だから、みんな凄いし、みんな尊敬できるし、みんな愛がある。
困難なときほど、一生懸命働いてみましょう。
でも、人間はエジソンみたいに強くないですからなかなかできないですよね。
蓄音機が日本に輸入されはじめたのは明治の頃だそうです。
1910年に初めて初の国産蓄音機「ニッポン・ホン」が発売されました。
終戦直後の日本では娯楽も少なかったため、蓄音機は貴重な娯楽として人々に楽しまれていました。
今では、たくさんの人が音楽で癒やされています。
困難な時、悩みがあるときはエジソンも音楽で癒やされていたのではないでしょうか。